お風呂のカビには熱湯が良いかもしれないけれど、覚えておきたい3つ程度
2016年06月21日
お風呂のカビには熱湯をかけると良い!
そうテレビで紹介されて話題になっておりますが、覚えておきたい3つ程度のことを、お伝えいたします。
ゴム製品は高温に弱い
カビ退治には熱湯が良いかもしれませんが、ゴム製品にとって熱湯は、あまり良いとはいえません。
お風呂のどこにゴム製品なんてどこにあるの?と思われるかもしれませんが、例えばドアのガラス周りに使われているゴムパッキン。
そして、窓にも同じようにパッキンが使われているでしょう。
タイルのお風呂なら、浴槽(湯船)の周りにコーキング。
ユニットバスでも、壁面にコーキングやゴムの継ぎ目があるでしょう。
さらには、シャワーの水栓内部にも、ゴムの部品は使われています。
もちろん、熱いお湯を使っても大丈夫なように検査されていますが、熱いお湯を使う頻度が高い場合と、ほとんど使わない場合とを比べれば、使う方がゴムの劣化は早いでしょう。
なお、50℃くらいのお湯で大丈夫という情報ですが、少しでも熱い方が良いのではないか?と考えてしまうのが心情というもの。
もしかすると、やかんでお湯を沸騰させて、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、ゴム製品の劣化が早まるということを、頭に入れておくと良いでしょう。
熱による膨張は素材によって違う
熱によって物質は膨張するということは、みなさんご存知かと思います。
カップ焼きそばの湯切りで、キッチンのシンクが「ボコン!」と鳴るのも、ステンレスが膨張するためです。
ただ、素材によって膨張率が違うということも、少し覚えておきましょう。
どういうことかといいますと、お風呂に熱湯(50℃程度も含む)をかけた場合、いろいろな素材にお湯がかかることになるということです。
壁はタイルだったり、樹脂、プラスチックなど。
そこにさきほどのゴム製品。
浴槽(湯船)はステンレスやFRP、ホーロー、窓にはガラスなど、実に様々です。
そこに、いっせいにお湯をかけるわけですが、異なる素材に同時にお湯をかけると、それぞれの膨張率で膨張するので、隙間が空いたりする可能性があるのです。
もちろん、一度の熱湯で隙間が空くというわけではないかもしれませんが、何度も繰り返していると、当然傷むのも早いでしょう。
当然、やけどに注意!そして・・・
これはもはや、書くまでもないかもしれませんが、熱湯を扱う時にはやけどに注意してください。
そして、私が申し上げたいのは、熱湯といっても、ほどほどの温度でカビ対策を行っていただきたいということ。
なにも、デメリットがあるから止めておいたほうがよいというわけではありません。
薬剤を使わずお湯だけでカビ対策ができるのであれば、試さない手はないでしょう。
ただ最後に、高温で長い時間シャワーを使うとガス代や水道代が高くなることも、覚えておいてください。
カビ取り用洗剤の金額と、どちらが安いかは、1か月後の検針をお楽しみに。
ちなみにカビ用洗剤は、ご存知の通り、数百円で売っています。
お風呂のリフォームに関しては、弊社HPもご覧ください。
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