家の換気を考える~お風呂や脱衣室をカビさせないために~
2016年07月15日
以前、お風呂の換気について書きましたが、お風呂のドアを開けっ放しにしていたことで、脱衣室がカビだらけになった例を聞きましたので、補足的に詳しくみていきます。
空気を入れ替えることをイメージしてみる
真夏に、外から帰ってきたら部屋は蒸し風呂状態。早く換気したい。
そんな時、窓やドアを閉めきったまま、換気扇だけ回した状態を想像してみてください。
涼しくなるまで待っていられますか??
おそらく、窓やドアを開けたい!と思うのではないでしょうか。
つまり、閉めきったまま換気扇を回しても、空気は思ったほど入れ替わらないということです。
湿度を下げたい場合も同じことで、お風呂を閉めきったままで換気扇を回しても、なかなか空気が入れ替わりません。
窓があれば開けていただくか、ない場合はドアを少しだけ開けていただく。
そうすることで、お風呂の中の空気が入れ替わりやすくなり、湿気も早く追い出すことができるのです。
脱衣室の換気を忘れていませんか?
お風呂のカビについては、対策が考えられていますが、脱衣室も同じように換気しなければならないことを、忘れてはいけません。
お風呂から上がったあと、自分の体から湯気が上がっているのを、見たことがあると思います。
つまり、脱衣室で体を拭いている間、脱衣室に湿気が充満してしまうのです。
脱衣室もしっかり換気しなければ、カビの温床になってしまい、さらにカビ落としも大変なので、注意が必要です。
脱衣室の多くはビニル系の壁紙で仕上げられていますが、湿気を吸い込むのでカビやすいうえに、壁紙の裏側まで進行するため、そうなると剥がして対策するしかなくなりますので、お風呂の中よりも厄介です。
お風呂のドアを少し開けることで脱衣室の換気もできる
実は以前オススメした、お風呂のドアを少し開けて換気扇を回す方法は、脱衣室の換気も兼ねているのです。
換気扇を回すと、空気を吸い込みますから、その分どこかから空気を取り込もうとします。
その時、お風呂のドアを少し開けると、脱衣室から空気を取り込むことになります。
すると、空気の流れが発生し、脱衣室も空気が入れ替わります。
そこで注意すべきなのは、ドアを全開にしてしまうと、外に出る湿気のほうが多くなってしまうということ。
あくまでも少しだけ。数字で言うと、およそ5㎝以内です。
それ以上開けると逆効果になります。
もし、お風呂場の熱気が出てくるのが気になる場合は、少し冷えるまではドアを閉めておき、そのあと少し開けてください。
換気扇の能力が小さい場合など、換気不足が気になる場合は、最終手段。
脱衣室に扇風機を持ち込んで、強制的に空気を入れ替えてください。
もしくは、お風呂の窓を開け、(冷めてから)ドアも開け、脱衣室のドアも開け、他にも風通しが良い窓を開けて、台所の換気扇を回してください。
とにかく、こもった空気を入れ替えること。
湿気には臭いがないのでイメージしにくいかもしれませんが、家で焼肉をした後の臭いを追い出したい時を想像していただくと、どうやれば空気が入れ替わるのか、わかりやすいかもしれませんね!
お風呂に関することは、弊社HPもご覧ください。
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