同時に使うお湯の量が鍵!ガス給湯器の選び方
2016年06月13日
家庭用のガス給湯器には主に、能力別に16、20、24号と、3種類ありますが、その選び方をご存知でしょうか。
3か所給湯かどうかは関係ない
給湯器の号数を選ぶ時、「うちは3か所給湯だから24号」と思っていませんか?
実は、それはあまり関係ありません。
そもそも、3か所給湯とは、お風呂、台所、洗面所の3か所でお湯を使うことであり、最近の家はほとんど当てはまるのです。
では一体、何を基準に選べば良いのでしょうか。
水温プラス25°Cのお湯を1分間にどれだけ出せるか
まず、給湯器の号数の定義を見ておきましょう。
例えば、水温プラス25°Cのお湯を、1分間に24リットル出せるのが24号なのです。
20号は20リットル。16号は16リットルです。
当然、号数が大きいほど、たくさんお湯が出るということになりますが、そもそも水圧が低い場所では、出る水の量が少ないため、能力を最大限に発揮できない可能性もあります。
また、1分間に2リットルのペットボトル12本分もお湯を出すことを想像すると、かなり無駄使いしていると感じませんか?
そんなに蛇口を全開にしてお湯を使うことがあるでしょうか?車の排気量と似ているかもしれません。
スピードが出るからといって、常にアクセル全開で走るのは、あまり現実的ではないでしょう。
同時に複数の場所でお湯を使うかどうか
では、号数の大きな給湯器は、どんな時に有効なのかというと、同時に複数の場所でお湯を使う場合に、お湯の量が減りにくいのです。
給湯器で沸かしたお湯の出口は1つしかありません。
それが途中で枝分かれして、お風呂や台所、洗面台へと繋がっています。
もし、お風呂だけでお湯を使うなら、1分間に24リットルも使わないでしょう。
ところが、お風呂でシャワーを浴びている時に、台所で洗い物が始まったとしたら。
さらに、洗面台でもお湯を使い始めたら、同時に使うお湯の量は、かなりのものになります。
ここで、最大能力が発揮されることになるのです。
16号であれば、最大でも16リットルしか出ませんから、それをお風呂、台所、洗面台で取り合うことになります。
すると、一か所あたりのお湯の量が減ってしまいます。
能力の大きな給湯器は、これが軽減できるのです。
つまり、3か所給湯であっても、同時にお湯を使わないのであれば、16号でもまかなえるのです。
ぜひ、参考にしてみてください。
給湯器に関することなら、弊社HPもご覧ください。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
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