1つ穴の追い焚き配管の洗浄には、給湯器の「たし水」機能が使えます
2016年05月01日
フルオートタイプのガス給湯器には、追い焚き配管洗浄機能がありますが、「たし水」ボタンで同じことができることは、ご存知でしょうか。
フルオートタイプには元々、追い焚き配管洗浄機能が付いている
追い焚き配管とは、お風呂のお湯をポンプで吸い込み、沸かしたお湯をお風呂に戻すためのパイプのことで、細いものですから手で洗ったりできません。
ただ、現在発売されているガスふろ給湯器には「フルオートタイプ(全自動)」と「オートタイプ(自動)」の2種類があり、フルオートタイプは、電源オンの状態でお風呂の栓を抜くと、自動的に追い焚き配管の洗浄を行う機能が付いています。
配管洗浄の仕組みは、きれいな水で押し流すというもの
給湯器が自動でやってくれる配管洗浄とは、きれいな水(またはお湯)で汚れた水を押し流すことをいいます。
配管の中には、追い焚きする時に吸い込んだ、湯船のお湯が残ってしまいます。
これを汚れた水だと判断するかどうかは人それぞれだと思いますが、お湯に浸かって疲れを取るわけですから、きれいな水と比べれば、汚れているといえるでしょう。
それを給湯器の側から、きれいな水で押し流すことで、配管を洗浄しようというものです。
自動で流れなくても、手動で流してあげれば同じこと
先ほども申し上げたとおり、フルオートタイプは自動的に配管洗浄をおこなってくれるわけですが、要は配管の中にきれいな水を流せばよいわけですから、手動で同じことができればいいわけです。
そう、そこで使うのが「たし水」ボタンです。
メーカーによっては「ぬるく」など、書き方は違うかもしれませんが、お風呂のお湯が熱すぎるときに水を足すためのボタンです。
押せば追い焚き配管の中から水が出てきて、お湯をぬるくしてくれるのですが、実はこれ、配管洗浄をするのとまったく同じことが行われているのです。
お風呂の掃除のついでに「たし水」ボタンを押しましょう
これからはぜひ、お風呂掃除のついでに「たし水ボタン」を押してください。
追い焚き配管の中に残った汚れた水まで、一緒に洗い流してしまいましょう。
もちろん「たし湯」ボタンでも同じことができるわけですが、ガス代がもったいないので、「たし水」がオススメ。(元々の自動洗浄がお湯の場合、たし湯と同じことがおこなわれる)
そしてある程度流れたと思ったら、もう一度ボタンを押し、たし水を止めてください。
放っておいても自動的に止まりますが、それだと量が多すぎて、今度は水道代がもったいない。
止める目安は、およそ1~2分程度。あとはお好みで調整してみてください。
もちろん、洗浄用の洗剤や、業者に依頼する方法もありますが、もっと気軽にできる方法をお伝えしました。
なお、お使いの給湯器の種類によっては、この方法が使えない可能性もございます。ご了承ください。
今回は、1つ穴で追い焚きするタイプの給湯器です。
ガス器具に関しては、弊社HPもご覧ください。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
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