ガスの元栓は閉めなくてもよい?昔と違うガス元栓事情
2016年05月04日
コンロなど、ガス器具を使い終わったら元栓を閉める。この常識、今では真逆の場合もあるのでご注意ください。
ただ、最初に申し上げますが、これは一般的なお話。必ずしも当てはまらない場合もありますので、ご了承ください。

湯沸器などの元栓は、ねじ込んで接続します
寝る前にガスの元栓を閉める、というのは昔の話
実は、寝る前にガスの元栓を閉めなければならない、というのは昔の話なのです。
なぜそうなったかという理由を簡単に説明すると、ガス漏れが発生したら自動的にガスを止める安全装置が発達したということ。
つまり、ガス漏れを防ぐためには元栓を閉めるしかかなった時代と、現代とでは事情が変わってきている、ということです。
毎日開け閉めしない前提で作られている元栓
実は、頻繁に開け閉めしない前提で作られている元栓があるのをご存知でしょうか。
それは、「ねじ栓」と呼ばれるもので、風呂釜や、ビルトインコンロなど、簡単には移動出来ない器具に使われる元栓のこと。
名前の通り、工具でねじ込んで固定するため、ホースは簡単には外れません。
さらに、ガスのホースの中も、特殊加工がされていて、普通のハサミなどでは切ることもできなくないくらい頑丈です。
つまり、ガス漏れを起こす心配がほとんどないので、毎回元栓を閉める前提がないのです。
ですので、開け閉めを頻繁に行なうと、逆にグリス切れを起こして、本体からガス漏れを起こしやすくなってしまうこともあるのです。
ガスメーターにも安全装置が組み込まれている
さらに、最近のガスメーターには安全装置が組み込まれているため、万が一ホースが外れても、自動的にガスを止めてくれます。
大きな地震が起こった時にも、自動的に止まるように設計されています。
築年数が経っている建物でも、ガスメーターには有効期限があり、定期的に新しいものに取り替えているはずですので、特に意識しなくても、この安全装置の恩恵は受けられているはずです。
元栓が古い場合は要注意
ただ、元栓自体が古い場合は要注意です。
元栓に安全装置が付いていない場合、ガス漏れの程度によっては、メーターが感知するまでの間、ガスが漏れ続ける可能性があります。
その場合、毎回元栓を閉めるほうが安全です。
そんなことを言われても、一体どちらなのかわからない!という方は、ガス事業者にお問い合わせください。
ガス事業者とは、都市ガスやプロパンガスを供給している会社、つまり、ガス代を支払っている会社です。
ガスは事故になると怖いですが、正しい知識を持って、安全に快適にお使いくださいね!
ガス器具の修理、取り替えについては、弊社HPもご覧ください。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
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