後々使わなくなる可能性があるもの~屋根裏(天井裏)収納~
2016年07月01日
屋根裏に収納を作れば、普段使わないものを片付けられて便利ですが、その特性を理解せずに作ってしまうと、使わなくなる可能性もあります。
なぜでしょうか。
屋根裏に持って上がるのが重たい
屋根裏収納は、普段使わないものを、普通は使わない屋根裏に片付けられるので、空間を非常にうまく活用した収納といえます。
しかし、屋根裏まで重いものを持って上がるのが大変という欠点があります。
また、屋根裏に小さな部屋を作るようなイメージなのですが、人が歩き回れるほどの高さはなく、広さも限られていることがほとんどで、あまり大きなものは収納できません。
では実際に屋根裏収納を使っている方が、「普段使わないもの」として収納しているものを聞いてみると、「食器」であったり、「掛け軸」、「絵画」といったものが多いのです。
確かに、そんなに大きなものではありませんが、意外と重かったり、持ちにくいものが多いのです。
若い時には気にならなかった荷物が、だんだん重く感じることもあるでしょう。
最終的には、屋根裏に入れたものが下ろせないまま放置してしまうという事態も考えられるのです。
屋根裏に上がる階段は、それ自体も重く、かなり急勾配で狭い
屋根裏収納に上がるための階段というのは、跳ね上げ式になっていることが多く、普段は階段自体も屋根裏に格納されています。
使う時だけ下ろしてきて、使い終わったらまた上げておく。そんな使い方をします。
ただ、階段自体も重いので、力の弱い方には下ろせない場合があります。
さらに、大きな階段にすると、もっと重くなるため、階段というよりはしごに近く、急勾配で狭いことがほとんどです。
簡易な手すりが付いているタイプもありますが、それを掴んでしまうと、荷物は片手で持つことになります。
個人的な感想ですが、荷物を持たずに上がり下りするぶんには大丈夫ですが、両手で荷物を持ってしまうと、急勾配で角度があるため、かなり怖いです。特に、落としたら割れてしまうようなものを持つと大変です。
夏、屋根裏はとにかく暑い
もちろん、断熱材を入れて対策をすることはできますが、それでも真夏の屋根裏は蒸し風呂状態になることは、だいたい想像がつくと思います。
そうなると、屋根裏に入ることをためらうのはもちろん、中に置いてあるものへの影響も考えなければなりません。
先ほど、実際に屋根裏収納をお使いの方が、掛け軸や絵画を入れていると書きましたが、実際、あまり高級なものではないとのことです。
貴重品を保管するなら、「風通しがよく、涼しい場所」が良いと思いませんか?
屋根裏はその真逆なので、「意外と収納できるものがなかった」ということになりかねません。
屋根裏収納を検討するまえに、その特性を理解しておく
都会の狭い敷地に建てる家にとって、収納スペースの確保は重要課題。であればこそ、後悔しない選択をしたいものです。
家の修理やリフォームに関しては、弊社HPもご覧ください。
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