オール電化はお得なの!?知っておきたい電力の話
2016年05月16日
オール電化にすると光熱費が安くなる。確かにそんな宣伝が飛び交っていた時期もありましたが、電力自由化や料金プランの変更など、状況が変わってきていますので、みていきましょう。
安くなる前提は電力会社の料金プラン次第
2016年の電力自由化に伴い、電力各社は、これまでの料金プランの見直しを打ち出しています。例えば関西電力では、深夜電力などの料金プランの新規加入を停止しました。これまでに加入している方は、これまで通りのプランが適応されるとのことですが、電気代が安くなる前提となるのは、電力会社の料金プラン次第だということが、おわかりいただけるのではないでしょうか。公共料金とはいいながら、民間の会社ですから、いつまでも同じ条件で供給してくれるとは限らないので、そこは押さえておきたいところです。
オール電化の一番の特徴は、夜間にお湯を沸かすこと
オール電化というのは、キッチンやお風呂、暖房などの熱源に、ガスなど他のエネルギーを使わず、電気だけでまかなうものを指します。そして、光熱費が安くなるポイントは、単価の安い夜間の電力でお湯を沸かして溜めておくことにあります。もちろん、単価が安いというのは、電力会社の料金プランによって決まっているだけで、それが変わってしまうと、すべての前提が崩れてしまいます。
前提条件には原子力発電も関係している
ではなぜ、夜間の電力は安くなるのでしょうか。働く人も、夜勤になれば手当が付きますし、照明も余分に必要です。同じことをするなら、むしろ高くなりそうなものですよね。でも、こんな話を聞いたことがないでしょうか。原子力発電は動き始めたら簡単には止められないということ。昼も夜も関係なく、動き始めたら発電し続けるので、たくさん電気を使う工場や会社が動かない夜になると、当然電気が余ってきます。さらに、電気を貯めておく技術というのは、まだまだ開発途上。使われない電気は、そのまま消えていきます。どうせ捨ててしまう電気なら、安くても良いから使って欲しい。それが夜間の料金プランなのです。電気料金というのは、電力会社や、社会情勢にも左右されることを知ったうえで、賢く選びたいものですね。
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