IHクッキングヒーターのメリット・デメリット
2016年05月17日
IHクッキングヒーター(以下IH)とガスコンロ、どっちが良いのかは、それぞれのメリット・デメリットを考える必要がありますが、今回はIHの目線で考えてみたいと思います。
火を使わないから着衣着火しないことが最大のメリット
IHのメリットを挙げるとしたら、火を使わないから着衣着火しないことが一番でしょう。着衣着火とは、コンロの火が衣服の袖口などに燃え移り、火傷や火災の原因になること。もちろん、全身を火傷すれば、命に関わります。そういう意味で、IHは炎がないので安全度が高いと言えます。ただし、炎がないから火傷しないわけではありません。IHは熱くないと思って油断していると危険です。まず、魚焼きグリル部分は熱を発します。次に、沸かしたお湯や、揚げ物の油など、ひっくり返せば大火傷してしまいます。また、加熱後のIH表面も、鍋の温度が伝わるので熱いです。フラットで拭き掃除しやすいからといって、うっかり触らないように気をつけましょう。
火を使わないから涼しい。業務用の厨房では大きな差になる
火を使わないから台所が涼しいというのも、IHの大きなメリットといえるでしょう。炎は、それ自体が熱を持っていますから、調理をしていようといまいと、火がついていれば熱を発します。対してIHは、鍋など接した金属部分を加熱することで、初めて熱を持ちますから、空間に対する熱量は、はるかに少ないのです。これが業務用の厨房で、コンロが増えれば増えるほど、その差は広がっていきます。調理する人の負担を考えれば、涼しい厨房は大きなメリットです。ただし、その裏返しとして、次のデメリットがあります。
ガスコンロに負けない火力。それは裏返せば勝てないということ
ここでいう火力とは、料理がおいしくできるかどうか、という基準で考えます。単純にお湯を沸かすだけなら、IHのほうが早いかもしれません。ですが、「IHに替えてから、明らかに料理の味が落ちた」そう答える方が多いのも事実。もちろん、本物の炎に近づけるよう様々な進歩を続けていますが、逆に考えれば、「近づくことはできても、勝つことはできない」と、言っているようなもの。人工的に作り出したものは除いて、食べ物はすべて、自然界のもの。炎も自然界に存在しています。しかし、IHは人間が作り出した、自然界には存在しなかった加熱方法です。料理の味が劣ってしまうのも、うなずけるのではないでしょうか。
風水の考え方では、IHは良くないとされる
これは、様々なご意見があるかもしれませんが、筆者が知り得た限りの情報では、風水の考え方では、IHは絶対に採用するべきではないというのが、本流の風水です。そもそも、風水は自然界の法則に基づいて生まれた学問であり、占いの類ではありません。自然界に存在しない加熱法であるIHを、良しとしないのは当然かもしれません。私は風水の専門家ではないので、詳しい解説は避けますが、完全に解明されていない電磁波の影響もまた、デメリットのひとつと考えられるでしょう。IHを選択する前に、自分なりに調べてみることをオススメいたします。
内部リンク:オール電化はお得なの!?知っておきたい電力の話
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