太陽光発電を検討する前に知っておきたい3つの事実
2016年05月22日
太陽光発電が普及し始めてから何年にもなりますが、改めて知っておきたいポイントをまとめました。
電気の買い取り制度は万能ではない
発電した電気を使うことで、電気代が節約できるというより、余った電気を買い取ってもらうことによって、プラスが出るのか?ということが、太陽光発電を検討するときに、最も気になることではないでしょうか。政府の指導により、電気の買い取り価格が保証されたことで、一気に太陽光発電が普及しましたが、買い取り価格を維持するために電気料金が引き上げられたことも、覚えておきたいところです。しかも、年々買い取り価格は下落傾向にあり、原子力発電問題や、電力の自由化など、電力会社をとりまく環境は激変しています。果たして、このまま買い取り続けてくれるのでしょうか。
屋根のメンテナンス時に太陽光パネルは邪魔になる
太陽光発電システムにかかる費用だけでなく屋根のメンテナンス時にかかる余分な費用も頭に入れておくべきと言えるでしょう。例えば、屋根の塗装が必要になったとき、太陽光パネルは邪魔になります。定期的に塗装が必要な屋根材の場合、それを怠ると、極端に寿命が短くなります。パネル部分は日光に当たりませんが、風雨にはさらされますので、やはり劣化します。さらに、パネル自体をビスなどで固定している場合、屋根に穴が開いているわけですから、防水が劣化すると雨漏りするでしょう。つまり、パネル部分も塗装、防水工事が必要なので、パネルを一度外すなど、余分な工事が増えるのです。買い取ってもらった金額で、そこまでまかなえるのか、検討したいところです。
家庭用蓄電池の発売により電気代ゼロも視野に
余った電気を売るのではなく貯めておいて使うというのも、これから考えたいところです。買い取り制度は、結局電気料金の上昇を招いてしまっているので、実際は得なのか損なのか、わからなくなってきますが、発電した電気で生活すれば、電気代は無料になることは間違いありません。ただし、電気を貯めておく技術というのは難しいので、最近まで商品化されていませんでした。しかし、ご存知の方も多いと思いますが、現在は発売されています。もし、夜間の電気もまかなえるのであれば、電気代は実質無料。一年分の電気代を計算すれば、どれだけ節約できるかはすぐにわかります。もちろん、電池の寿命や、メンテナンスなど、検討すべきポイントはたくさんありますが、これからの時代に必要な考え方だと思います。
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