手元で止められるシャワーを、手元で止めたままにしてはいけない理由とは
2016年04月29日
お風呂のシャワーには、手元で水を止められるタイプの商品がありますが、あくまでも「一時的に止める」ためのもの。使い終わったら蛇口を閉めないと、故障するのが早くなるのです。
手元で止められるシャワーは、あくまでも一時止水
お風呂のシャワーを出したり止めたりする時、、蛇口をひねったり、レバーを上げ下げしたりしなくても、シャワーに付いたボタンを押すだけで、止められるものがあります。立った状態でシャワーを浴びているときなど、しゃがむ必要がないので非常に便利です。ですが、手元で止めるのはあくまでも一時的なものであり、使い終わったら蛇口を閉める、レバーを下げるなど、根元で止める必要があるのです。ちなみに「蛇口をひねる」というのは、専門的に言うと間違いで、ひねる部分を正しくは「ハンドル」や「バルブ」「カラン」などと呼びます。
一時止水の状態は常に水圧がかかっている
ではなぜ、一時止水のまま放置してはいけないのか。それは一時止水は常に水圧がかかっているからです。ホースや、つなぎ目に水圧がかかっているのですが、丈夫な金属でできている本体部分と違い、ホースは柔らかいため、水圧には弱い部分なのです。一時的には耐えられても、常に水圧がかかっている状態は良くありません。いずれ水漏れの原因になってしまいます。自動車でいうと、オートマ車で、ギアをドライブに入れたまま、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を引いているようなもの、といえば分かりやすでしょうか。
本体に一時止水のハンドルが付いている場合も同じ
今度は、本体に一時止水のハンドルが付いている場合ですが、これも先程と同様一時的な機能ですので、最後はきちんと閉めてください。「本体は頑丈にできているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、一時止水という名前の通り一時的なものです。常に水圧がかかる状態はよくありません。非常に便利なので、ついそのままにしておきたくなるのですが、長くお使いいただくためにも、最後は元を止めることを忘れないでください。
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