お湯が出ない?ガス屋さんに電話する前に確認したいサーモスタット水栓
2016年05月11日
お湯が出なくなると、給湯器の故障を疑いますが、もしかするとサーモスタット水栓の故障かもしれません。ガス屋さんに電話する前に確認したいポイントをお伝えします。
サーモスタットの故障でお湯が出なくなることがある
以前、ガス代を無駄にしていないかどうかをチェックする記事にも書きましたが、サーモスタット水栓は、蛇口の中でお湯と水を自動的に混ぜる機能を持っています。手元で温度が変えられるので便利ですが、故障すると厄介なこともあります。それは水の割合が多すぎて、水しか出なくなるというもの。お湯と水を混ぜるということは、それぞれの割合が「8:2」や「7:3」などになるということですが、もしお湯が1、水が9という割合になったらどうなると思いますか?ぬるいどころか、ほとんど水です。それが故障して、お湯が0、水が10になってしまったら。給湯器が故障していなくても、お湯が出なくなってしまいます。
他の場所では出るのに、ここだけお湯が出ない場合は該当
では、どうやってそれを見分ければよいのか。簡単な方法をお伝えいたします。もし、サーモスタット水栓の故障であれば、他の場所ではお湯が出るのに、なぜかそこだけお湯が出ないという状況になります。なぜなら、給湯器は故障していないので、基本的にお湯は作られるのです。でも、蛇口が故障しているので、ひねってもお湯が出てこない。例えば、台所とお風呂はお湯が出るのに、洗面台ではお湯が出ない、ということが起こります。それを確認せずに、いきなりガス屋さんに電話してしまうと、「給湯器は問題ないので修理できない。水道屋さんに頼んでください」ということになるかもしれません。
蛇口の取り替えには本来資格が必要
ところで、そもそも蛇口の取替には資格が必要ということをご存知でしょうか?蛇口というのは、法的には「給水装置」となりますので、地域の水道を供給している、市などの指定業者でなければ、本来取り替えなどの施工してはいけません。ですので、先ほどの例でいくと、ガス屋さんに「給湯器は異常なかったけど、ついでだから取り替えてよ」というわけにはいかないのです。もちろん、そのガス屋さんが指定業者になっていれば問題ありません。ただ、厳密に言うと、給湯器も水道を繋ぎますので、ガス器具でありながら、給水装置でもありますから、本来ガス屋さんと呼ばれる業者であっても、水道の指定業者でなければ、給湯器を取り付けることはできないのですが、資格のない業者がいるのも事実。最初から両方の資格をもった業者を知っておけば、悩む必要もないかもしれませんね!
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
- 給水装置工事主任技術者
- 液化石油ガス設備士(LPガス設備士)
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 第二種電気工事士
- 排水設備工事責任技術者
- 二級建築施工管理技士