平成21年より前のガスコンロは、買い替えると大きなメリットがあります
2016年05月18日
ガスコンロを買い替えるメリットは、いろいろあると思いますが、平成21年より前のコンロならば、注目すべき大きなメリットがありますので、それをお伝えします。
平成20年10月に法律が変わって安全性が高まった
平成20年10月1日から、ガスこんろが「ガス事業法」及び「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」の製品指定されました。指定対象は、いわゆる「カセットこんろ」(既に指定されている。)を除き、家庭用のガスこんろです。簡単にいうと、新しい安全基準を満たさないコンロの販売が禁止されたことで、天ぷら火災の発生がほぼなくなったということです。旧基準のコンロにも、火災防止の安全装置は付いていましたが、2~3口あるバーナーのうち、1口にしか付いていませんでした。つまり、安全装置の付いていない側で揚げ物をしてしまうと、天ぷら火災を防ぐことができなかったのです。新基準では、すべてのバーナーに安全装置が義務付けられたため、消し忘れによる天ぷら火災は、完全に防ぐ仕様になったのです。
規制後1年間の販売猶予期間が設けられたため、平成21年より前
この規制は、平成20年10月1日から施行されたのですが、いきなり禁止してしまうと、旧基準のコンロを在庫で抱えている場合、すべて不良在庫になってしまいます。それを救済しようと、施行後1年間の販売猶予期間が設けられたことにより、旧基準のコンロがしばらく市場に出ていた期間があるのです。もちろん、在庫を抱えていない事業者が、新たに旧基準のコンロを売ることはありませんでしたが、新基準と旧基準のコンロが混在していた期間を考えると、平成21年で区切ればわかりやすいと思います。それ以前からお使いのコンロがあれば、買い替えによって安全性が大きく向上するため、大きなメリットになるでしょう。
バーナーの真ん中に付いている突起が安全装置
いつからコンロを使っているのか確認するのが面倒、という場合は、見た目ですぐに判別できる方法をお伝えします。バーナーの真ん中に付いた突起がすべてのバーナーにあれば新基準です。真ん中の突起こそが、安全装置です。その突起が鍋の底に当たって、温度を測っています。もし、その突起が1つしかなければ、それは旧基準のコンロですので、買い替えを検討する価値は十分あります。まだ壊れてもいないコンロを買い替えるのはもったいないですが、もしも最近、コンロの火をうっかり消し忘れた経験があるなら、買い替えは大きなメリットになりますので、ぜひ1度、確認してみることをオススメします。
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主な資格・免許
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