神戸市では「耐震補強工事」や「家具の固定」に補助金が出るのをご存知でしょうか
2016年04月26日
地震が起きたとき、命を守るために重要なのが「住まいの耐震化」です。
ただ、お金がかかるという理由で、あまり進んでいないのが現状です。
「耐震補強工事」や「家具の固定」には補助金があります
神戸市では「耐震補強工事」や「家具の固定」などに対して、補助金が出る
のをご存知でしょうか。
耐震補強というと、かなりお金がかかるイメージがあったり、どこに頼めば良いかもわからないので、結局後回し、なんてことも多いようですが、神戸市が窓口で、補助金が出ると分かっていれば、相談してみたい方もいらっしゃるはず。
耐震診断は無料
昭和56年5月31日以前に建てられた従来木造住宅が対象です。
建築基準法改正前の旧基準で建てられた住宅は、地震に対する強度が不足している可能性があります。神戸市では、これらの住宅を対象に、耐震性を判定するため、耐震診断員の派遣を行っています。
無料で派遣してくれるうえに、窓口は神戸市ですから、安心して依頼することができますよね。
もし、対象になる家にお住まいの方は、診断だけでも受けることをお勧めします。
新しい家にお住まいのみなさまも、ご実家が対象になっていないか、確認してみるのも良いかもしれません。
寝室だけでも補強しませんか
いくら補助金が出るとはいえ、多くのお金がかかるのも事実。
平成21年度の内閣府による「防災に関する特別世論調査」によると、「自然災害の被害に対する不安」については、「不安がある」と答えた割合は83.6%あったにもかかわらず、耐震補強工事について、「実施するつもりはない」と答えた人が39.8%もいることがわかりました。
その理由として「お金がかかるから」「必要性を実感できないから」「効果があるか不明だから」というものが挙げられています。
一方で阪神・淡路大震災で亡くなった人の原因は、「圧死」の方が大部分というデータがあります。
つまり家が倒壊しなければ、助かる可能性が高いということなのです。発生時、多くの方が就寝中であったこと、さらに、高齢の方は一階でお休みになることが多いことを考えると、私は寝室だけでも耐震化できれば助かる可能性が高いと考えます。
家全体を耐震化するのは大変でも、せめて寝ている間、命を守ってくれるわが家であって欲しい。
このたびの地震を受けて、改めて感じました。読んでくださったみなさまが、住まいの耐震化について少しでも関心を持っていただけると嬉しいです。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
- 給水装置工事主任技術者
- 液化石油ガス設備士(LPガス設備士)
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 第二種電気工事士
- 排水設備工事責任技術者
- 二級建築施工管理技士