節水型便器に替えると配管が詰まる?知っておきたい配管のしくみ
2016年05月14日
節水型便器に替えたら、排水が詰まりやすくなる?分かっていたら取り替えなかったのに!なんてことにならないために、配管のしくみを知っておきましょう。
節水型の発売前に建った家は要注意
節水型の便器は、水の量が少なくても流れるように設計されたものですが、便器の先の配管は節水を想定されていない場合があります。家(マンション)を建てる時には、排水をどのような経路で流すのかを、計画して工事します。トイレは水だけでなく、汚物も一緒に流さなければなりませんから、それも考慮して、経路を決めています。ただ、節水型が登場するまでは、トイレを流す時の水量が減るなんて想定していませんので、勝手に水量を減らしてしまうと、流しきれない可能性があるのです。
節水型便器にも水量を増やす設定がある
詰まる可能性があることを踏まえて、節水型便器にも水量を増やす設定があるのをご存知でしょうか。「水量を増やしたら節水にならないのでは?」と、思いませんか?そうです、節水にはなりません。ですが、配管を詰まらせないようにするには必要なことなのです。ですが、最初からわかっていたなら、節水型にしなくても良かったかもしれません。そもそも、そんな設定があること自体をご存知ない方も多いでしょう。勧められるまま節水型にするのではなく、業者側に確認してみてはいかがでしょうか。もちろん、最初から教えてくれる業者が、親切だと思います。
マンションはさらに慎重に
配管を土の中に埋めることができないので、マンションは配管の勾配が緩やかなことが多いです。勾配緩やかということは、水の流れもゆっくりになりがち。水量が少なくなると、汚物を流しきれない可能性も大きくなります。また、配管が詰まった時の被害も、他の部屋に及ぶ可能性が高いので、より慎重になるべきでしょう。さて、その節水型便器、果たして採用すべきでしょうか。ぜひ一度、検討してみてください!
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
- 給水装置工事主任技術者
- 液化石油ガス設備士(LPガス設備士)
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 第二種電気工事士
- 排水設備工事責任技術者
- 二級建築施工管理技士