自分でできる地震対策~転倒防止~
2016年07月11日
耐震補強というと、大規模な工事が必要な場合もありますが、意外と自分でできることもありますので、ご紹介します。
物の下敷きにならないことを考える
地震が起きた時のために、非常用持ち出し袋を用意するなど、もしもの時に備えることは、とても大切です。
しかし、避難する前に犠牲になってしまっては、備えも意味がありません。
まずは生き残るために、自分でできることとして物の下敷きにならないことを最優先することをおすすめします。
家の耐震補強工事を行うことはもちろん大切ですし、診断を受けていない方は、ぜひやっていただきたいのですが、費用の問題や、諸事情によって、なかなか手がつけられない方も多いと思います。
ですが、費用もそんなにかからないことで、自分でできることからやってみましょう。
タンスなどが倒れてきそうな場所に寝ないこと
まずは、無料で、しかもすぐにでもできそうなこと。
タンスなどが倒れてきそうな場所に寝ないということです。
なんだ、当たり前じゃないか、と思うかもしれませんが、起きてすぐに着替えが取り出せて便利なので、つい近くに収納を置いてしまう方が、意外と多いのです。
そして、注意が必要なのが、少しくらい距離があっても危険だということ。
阪神大震災を経験された方に聞くと、到底一人では運べないような重い家具が、かなりの距離を移動したことがわかります。
部屋の端に置いているからといって安心ではありませんから、可能であれば寝室にタンスを置かないくらいの気持ちで、ご自身の部屋を再確認してみてください。
家具の固定はポイントを押さえて
次に、聞かれたことも多いと思いますが、家具を固定することは必須です。
さきほど、寝室にタンスを置かないくらいの気持ちで、と申し上げましたが、間取りによっては不可能な場合もあるでしょう。
ですから、家具の固定は徹底していただきたいのですが、基本的に、ネジ釘が効く下地のある場所に、金物を使って確実に固定することが大前提です。
いくら固定していても、地震のときに外れてしまっては、固定の意味がありません。
ちゃんと下地がしっかりしているのか、確認できない場合は専門家に相談しましょう。
また、家具自体の強度も要チェックです。壁はしっかりしていても、家具自体が弱く、ネジが抜けてしまう場合もあります。
固定の方法は、しっかりと調べることをおすすめします。
転倒防止ゴムも有効
家電量販店やホームセンターにも売っている、転倒防止ゴムも有効に活用してください。
最近では、あちこちで販売されています。
テレビやパソコンなどの下に敷くと、ピタッとくっついて倒れにくくなるという商品です。
もちろん、完全に固定できるわけではありませんが、地震は寝ている時に起こるとは限りません。
デスクでパソコンに向かっている時に起こるかもしれません。
家電製品が落下して、もしショートするようなことがあれば、感電や火災の原因にもなりかねません。
ちょっとしたことですが、数百円程度で販売されていますので、ぜひ活用してください。
普段は重く感じない程度の家電でも、落ちてくると痛いものです。
怪我をしてしまうと、避難の際にも大変ですし、傷口から細菌が浸入しないとも限りません。
設置も簡単ですから、今すぐ検討してみてください。
地震に対する備えについてのご相談は、弊社HPよりお問い合わせください。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
- 給水装置工事主任技術者
- 液化石油ガス設備士(LPガス設備士)
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 第二種電気工事士
- 排水設備工事責任技術者
- 二級建築施工管理技士