外開きが良い!?家のトイレのドアは内開きが多い
2016年06月06日
家のトイレは、廊下に面していることが多いので、内開きが多いのですが、最近では外開きが良いとされています。
なぜでしょうか。
中で人が倒れた時に開けられなくなる
結論から言うと、中で倒れた人がドアにもたれかかると、内側には開けなくなるので、外開きが良いとされているのです。
みなさん、意識のない人を運ぶのは重たいと、聞いたことはないでしょうか?
どんなに痩せている人でも、体重は大人なら数十キロはありますから、それを動かすのは並大抵のことではありません。
増してやトイレは狭く、便器とドアの間に挟まるように倒れてしまった場合、内側にドアを開けるのは不可能でしょう。
意識を失うということは、一刻も早く病院へ連れていかなければならない状況。
単純にドアの開く方向だけの問題ですが、それが命に関わることもあるのです。
内開きの理由は慣習
ではなぜ、トイレのドアは内開きが多いのか。
それはトイレの空間はあまり重要視されず、できるだけ小さくするのが慣習だったからです。
最近では、トイレも広めに作られることが多いのですが、昔のトイレは狭かった。
同じく、廊下や収納も狭く、それよりも部屋を大きく取るのがセオリーでした。
狭い廊下に向かってドアが開けば、歩いている人にぶつかるかもしれない。
であれば、トイレの中に開く方が効率的だったのです。
バリアフリーという言葉もまだない頃の話です。
外開きに変えられる!木製ドアならリフォームしましょう
現在、内開きのドアがついている場合でも、木製ドアはそのまま利用して外開きに変えることが可能です。
通常、ドアを替えようとすると、その枠も一緒に替えなければならず、取り外す時に壁や床も傷んでしまうので、少しおおがかりなリフォームになってしまいますが、今使っている木製ドアをそのまま利用して、開く方向だけを変えることも可能なのです。
金具が必要になったり、ドアを少し加工する必要がありますが、加工できる木製であればこそ、そのまま利用できるのです。
なお、ドアの種類によっては、加工が難しい場合もございますので、工事業者に聞いてみるとよいでしょう。
万が一のためですが、後悔のないリフォームをしておきたいものです。
ちなみに、ドアを内開きから外開きに変更するリフォームは、介護保険の補助が受けられる住宅改修の1つです。
対象の方(介護認定を受けた方)がいらっしゃる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
トイレのリフォームに関しては、弊社HPもご覧ください。
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主な資格・免許
- 神戸市指定給水装置工事事業者(水道局指定工事店)
- 給水装置工事主任技術者
- 液化石油ガス設備士(LPガス設備士)
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 第二種電気工事士
- 排水設備工事責任技術者
- 二級建築施工管理技士