雨戸について考える~単体雨戸とシャッター雨戸~
2016年07月19日
雨戸には、大きく分けて2種類あります。それが「単体雨戸」と「シャッター雨戸」です。それぞれの特徴と選び方を見てみましょう。
引戸のように開け閉めするのが「単体雨戸」
引戸のように、窓の左右どちらかに開くのが「単体雨戸」です。
昔からある、木製の雨戸も同じです。
特徴としては、2枚以上の複数で構成されており、戸車が傷むと開け閉めが重くなるが、構造がシンプルなので取替えも簡単という感じです。
最近では、木製ではなくアルミ製がほとんどですが、構造的にはほとんど変わっていません。
見落としがちなのが、戸車の交換。
毎日開け閉めする方は特に、戸車が傷みやすく、摩耗すると雨戸自体がレールに当たってしまい、開け閉めが重たくなります。
そのままの状態で使い続けると、雨戸本体やレールが傷んでしまい、部品の交換では済まなくなってしまいます。
戸車が付いていることを覚えておいていただき、重くなったら交換するようにしてください。
メリットとしては、間口が大きな窓でも、雨戸が複数に分かれているために、軽く開け閉めできること。
また、構造的にシンプルなので、雨戸自体の取替えも簡単です。
デメリットとしては、複数に分かれているので、何枚も開け閉めしなければならないこと。
そして、電動にはできないこと。

昔は、雨戸といえばこの形でした
今では一般的になった「シャッター雨戸」
シャッター雨戸については、かなり普及しているうえ、店舗などのシャッターでも見慣れているため、イメージはしやすいでしょう。
特徴としては、1枚で構成されているので、開け閉めが1回で済むが、大きな窓では重くなるため、かなり力が必要。電動も検討するべきという感じです。
メリットとしては、開け閉めが1回で済むこと。ボックスの中に納まるので見た目もすっきりします。
小さな窓の場合、シャッター自体も軽いので、開け閉めは非常にしやすいでしょう。
デメリットとしては、背の高い窓に付けると、身長によっては届かない可能性があることと、間口が広い窓や、縦に大きな窓の場合、シャッターも大きく重いため、力の弱い方には開け閉めできない可能性もあります。
その場合は電動シャッターにしておかないと、開け閉めできない飾りになってしまいます。
電動シャッターは、ボタンひとつで開け閉めできるため、非常に便利ですし、外から開けるのは困難なので、防犯にも優れています。
反面、価格が高く、メンテナンスも必要ですので、窓の大きさも含めて検討する必要があります。
両方の良さを兼ね備えた「横引シャッター」
最近では、「横引シャッター」というものが登場し、店舗などを中心に普及しつつあります。
上下のシャッターと違い、曲線状に設置することができ、かなり広い間口にも対応できるのが特徴です。
それを住宅の窓にも活かしたのが、「横引シャッター雨戸」です。
メリットとしては、上に持ち上げる必要がないので、重さも気になりませんし、高さがあっても「手が届かない」ということがありません。
デメリットとしては、サイズが様々で既製品がなく、ほぼ特注になるということです。
価格を抑えたい場合は向かないでしょう。
また、窓の左右どちらかを開けて半分閉めたあと、反対側の窓を開けないと、手が届かないので1度に閉めることができません。(開ける時も同様)
このように、それぞれ異なる特徴を持っているため、みなさんにとってベストなものはどれなのか、検討するときに参考にしてください。
雨戸に関するご相談は、弊社HPよりお問い合わせください。
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